障害者雇用はずるい?ずるいと言われる理由が本当か当事者が一つ一つ解説

「障害者雇用 ずるい」というキーワードが多く検索されているみたいだけど、何故だろう?一般枠より障害者雇用の方がいいことが多いのかな?

結論から言えば、その分給料が安くはなりますが、ずるいと言われがちな障害への配慮を色々受けることができます。

なので、給料の高さよりも、障害を配慮してもらって安定的に長期的に働きたい人にはおすすめの働き方です。

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「障害者雇用」と調べると、

「障害者雇用 ずるい」

というキーワードが出てきますね。

この記事では、

・なぜ障害者雇用は「ずるい」と言われるのか
・ずるいのは本当なのか

を私の体験やデータを基に、一つ一つ解説していきます。

結論から言えば、

給料はその分だけ安くなりますが、障害への配慮を色々受けられるのが障害者雇用です。

障害者雇用で受けられる配慮だけを見ている人が「ずるい」と思っているのが現実です。

なので、

給料は多少安くてもいいから、自分の障害に配慮してもらいながら、安定して働きたい人には、おすすめの働き方

です。

この記事を読めば、障害者雇用の実情が分かるので、雇用形態を選ぶ時の参考になりますよ。

この記事を書いている人/jun
ADHD・高機能自閉症を抱える50歳の主婦です。現在は、障害枠の事務職にて約5年間、継続して働けています。
発達障害の子供もおり、自身の障害や子育て経験をもとに、同じく障害を持つ人に役立つ記事をかければと思っています。

障害者雇用がずるいと言われる理由が事実かどうか一つ一つ検証

障害者雇用が「ずるい」という言われる理由は、下記が多いです。

  • 大企業に転職しやすい
  • 健常者より条件が低くても採用されやすい
  • 休みやすい
  • 残業が少ない
  • 楽な仕事が多い
  • 厳しく怒られづらい
  • 障害者雇用は首になりづらい

一つ一つ事実なのか見ていきましょう。

大企業に転職しやすい

障害者雇用の方が、大企業に転職しやすいのは事実です。

大企業には「一定数の障害者を雇わなくてはいけない」という、国が決めたノルマがあります。

国が決めた障害者雇用のノルマ(=法定雇用率)を下回ると、大企業にはペナルティが課せられます。

一方、障害者雇用のペナルティは、従業員100人以下の中小企業は対象外。

さらに、従業員43.5人以下の企業には、そもそも障害者雇用の義務もありません。

ノルマとペナルティが厳しいので、大企業の方が障害者雇用に積極的です。

令和3年から法定雇用率が引き上げられたので、障害者雇用の求人は、さらに増えますね。

健常者より条件が低くても採用されやすい

多くの希望者が殺到する大企業の新卒採用と違い、障害者雇用は法定雇用率を満たすことが一番の目的であることが多いです。

ふるいにかける新卒採用と違い、「雇うことありき」が目的の障害者雇用の方が、大企業に入りやすくなります

大企業の障害者雇用の応募条件は、高卒以上がほとんどで、筆記テストも無い場合が多いですね。

ただ、障害者雇用の方が採用のハードルが低くなる分、一般枠より給料は安くなりますよ

休みやすい

障害者雇用では、最初に精神的な不安定さがあることを伝えておけば、通院による急な休暇や体調不良での休暇が認められやすい雰囲気は確かにあります。

ただし、私自身も体感しておりますが、急に休むと周りからは白い目で見られることは一般社員と同じです。

  • 早めに休む日を伝える
  • 自分の体調や気分の変化を観察してみる
  • 調子が悪くなりそうな時は、早めにSOSを出す

など、好不調の波を把握して、早めに対処することが実際には必要になります。

残業が少ない

確かに、障害者雇用では、過労死ラインに迫るような残業はありません。

実は、私はクローズ就労の時に過労死ラインの残業を経験したことがあるんですよ。

障害を隠して働くのって、なかなか大変です。

病気が再発するなどの理由で、障害者雇用で働く人の中には、長時の残業が難しい人もいます。

特性に配慮する義務がある障害者雇用では、できない人に残業を無理強いすることはありません。

ただ、残業が少なければ、負担の重い仕事は任せられないので、その分給料は安くなります。

楽な仕事ばかり振られる

障害者雇用では、様々な障害への配慮から、負担の軽い仕事を割り当てられることが多くなりますね。

そこで、簡単な仕事が中心の障害者雇用と、負担の重い仕事が多い一般枠という図式ができがちです。

ただ、営利団体でもある会社が、負担の軽い仕事に対して大金を払うことはありません。

さらに、障害者雇用で配慮を受けられるのは、受け入れる側が手間やコストをかけているからです。

負担の軽い仕事が多い障害者雇用は、その分昇給のスピードも遅くなりますね。

厳しく怒られずらい

障害への配慮が理由でも、プレッシャーが少ない障害者雇用を「ずるい」と言う人もいますよね。

ただ、障害者雇用で働く人の中には、強い口調では指示が伝わらない人もいます。

障害に配慮した伝え方を「障害者雇用の人だけ怒られない」と、勘違いされることもありますね。

また、過度な叱責は、障害者雇用かどうかに関係なく、パワハラに当たります。

障害者雇用の人だけ「ずるい」という誤解の多くは、社内のコミュニケーション不足が原因ですね。

社会常識に反する行動をとれば、障害者雇用の人も普通に怒られますよ。

障害者雇用は首になりづらい

障害者雇用の人は、リストラの対象になりにくいので「ずるい」と言われることがあります。

障害者雇用で人を雇う場合、企業が助成金を受けているケースが少なくありません。

助成金は法律に基づいて下りるので、障害者雇用の人は、法律に守られる人でもありますね。

企業が人を雇って受ける助成金は、労働基準法を守らないとペナルティが課せられます。

障害者雇用の人を無理やり退職に追い込めば、法律違反で助成金が無くなることもありえます。

さらに、不正受給や法律違反が発覚すれば、会社名が晒されることもありますね。

また、給料が安い障害者雇用の人にかかる人件費は、それほど高くはありません。

会社にとっては、障害者雇用の人をリストラして浮いた人件費より、不正受給で失うもののほうが、ずっと大きいはずです。

障害者雇用は、給料が低め設定されていますが、法律で守られているので、リストラの対象にはなりにくい身分です。

障害者年金がもらえる

一定の要件を満たせば、障害者雇用で働いていても障害者年金をもらえます。

参考:障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額

障害を理由にお金をもらえるので、「ずるい」と言う人もいますよね。

障害者雇用も仕事に見合った給料設定になる

障害を抱えながら働くことは、見えない努力や苦労がありますよね。

ただそれは、障害者雇用を受け入れる会社にも同じことが言えます。

障害に合わせた配慮が多くなるほど、給料が安く設定されがちなのが障害者雇用の現実です。

さらに、障害者雇用の求人の多くは、軽作業や事務補助などが中心で、業務の中核を担う仕事は少数派。

それらの仕事は、一般枠でも給料が高くないので、障害者雇用の平均給与は安くなってしまいます。

安定的に働きたいなら障害者雇用がおすすめ

一般枠より給料が安いのに、「ずるい」という誤解もある障害者雇用。

ただし、給料面は確かに一般枠より下がりますが、障害配慮を受けられるのは事実です。

一般枠で安心して働き続けられるかどうか、不安です…。

そんな人には、障害者雇用がおすすめです

障害者雇用と一般求人、さらに障害のオープン・クローズ別の定着率の違いは、次の通り。

引用:障害者雇用の現状等 平成29年9月20日 厚生労働省職業安定局

障害者雇用では、約70%の人が仕事を続けていますが、障害を隠して働き続けられる人は、30%程度。

さらに、障害をオープンにしても、一般枠で定着できるのは半分以下、という厳しい現実があります。

目先の給料より大切なものがある

高い給料にひかれて入社しても、仕事が長続きしなければ意味がありません。

さらに、ブラック企業の中には、高い給料をうたった求人を出し続けている会社があります。

障害に関係なく辞める人が多い会社は、常に求人を出して、従業員を使い捨てにする会社。

そんなブラック企業で働き続ければ、二次障害で動けなくなるリスクがあります。

初任給が高くても、転職を繰り返せば、昇給のチャンスや退職金も減らされますね。

逆に、障害者雇用でも仕事ぶりを認められれば、正社員になれるケースもありますよ。

障害があっても生活を安定させたいなら、障害者雇用で長く働く方が安心です。

自分の障害に理解のあるホワイト企業につきたいなら転職エージェントがおすすめ

障害者雇用で生活を安定させるには、やはり大企業の正社員や正社員登用ありの求人がいいですよね。

障害者雇用で安定した企業に手っ取り早く入るには、転職エージェントを使うのがおすすめです。

転職エージェントの強みは

  • 大企業の障害者雇用が多い
  • 正社員や正社員登用ありの障害者雇用が多い
  • 「正社員登用あり」の本当のところが分かる

などがあります。

一つ一つ見ていきましょう。

大企業の障害者雇用が多い

企業が転職エージェンで求人を出すには、高い利用料がかかります。

ですから、転職エージェントの障害者求人は、高い利用料が払える大企業が中心

一方、無料で求人が出せるハローワークは、中小企業の割合が高くなります。

 正社員や正社員登用ありの障害者雇用が多い

転職エージェントの障害者雇用は、正社員や正社員登用ありの求人がほとんどです。

フルタイム勤務なので、障害者雇用でも社会保険に入れますね。

障害者雇用の方が、病気やケガで働けない時の保障があるので、収入が途絶えるフリーランスより安心です。

さらに、大企業の方が退職金制度も整っているので、正社員で長く働けば退職金ももらえますよ。

「正社員登用あり」の本当のところがわかる

障害者雇用で「正社員登用」ありの求人に応募する時は、正社員になった人がいるかどうかを調べて下さい

転職エージェントの障害者求人は、正社員登用実績を担当者から教えてもらえますよ。

おすすめの転職エージェント

障害者雇用で大企業を狙うなら、求人数が多い

の2つがおススメですね。

障害者雇用に特化したエージェントの方が、障害を理解してくれる担当者がつくので、就職活動のストレスも少ないはずです。

障害者雇用で働き始めて「ずるい」と言われて悩んだら

障害者雇用は「ずるい」という話の多くは、その仕組みを知らないための誤解です。

一般枠の人で、障害者雇用の仕組みを理解してい人は、そう多くはありません。

また、障害がない人にも悩みはありますし、忙しくて余裕がない時もありますよ。

一般枠の人が「障害者雇用はずるい」と言うのは、その人に余裕がない時に多くみられます。

確かに「ずるい」と言われるのは不愉快ですが、そのモヤモヤに囚われるのは損ですよ。

そんな時は、その場を離れて深呼吸したり、数を数えると気持ちが落ち着きます。

心が落ち着いたら、心無い言葉より「今やるべき事」に集中するようにしましょう。

誠実に働く姿をみせれば、「障害者雇用はずるい」という誤解の多くは、いつか消えますよ。

何度も「ずるい」と責められたら

ただ、障害者雇用を「ずるい」と、何度も責められるなら、日時と具体的な内容をメモしておきましょう。

ルールを守って働いていれば、障害者雇用を「ずるい」と言われても、後ろめたさを感じる必要はありません。

場合によってはパワハラの疑いもあるので、一人で悩まず誰かに相談しましょう

会社の相談窓口や、下記の相談窓口に悩みを打ち明けてみて下さい。

ハラスメント悩み相談室

明るい職場応援団 相談窓口のご案内

まとめ

障害者雇用を「ずるい」と言う人の多くは、制度を知らないための誤解。

配慮を貰える分、給料が安くなっているのが事実です。

障害者雇用のメリット・デメリットを比較して自分にあった働き方を見つけてみてくださいね。



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