障害者雇用の大手転職エージェントatGP。
atGPに登録したものの、仕事の紹介を断られることがあります。
この記事を読んでいる人は、
と、不安になっていませんか?
ただ、atGPから仕事の紹介がなくても
今後は、企業が雇わなくてはいけない障害者の人数が増えるので、まだチャンスはありますね。
そこで、atGPに登録した私が、
- atGPで仕事の紹介を断られるのはなぜか
- 精神・発達障害でも求人紹介を断られないコツ
を解説します。
ADHD・高機能自閉症を抱える50歳の主婦です。現在は、障害枠の事務職にて約5年間、継続して働けています。
発達障害の子供もおり、自身の障害や子育て経験をもとに、同じく障害を持つ人に役立つ記事をかければと思っています。
atGPの選考基準は他社より厳しい?
まずはatGPの選考基準が他社より厳しいのかどうかですが、
atGPが特別断られやすいというわけではありません。
と心配になるかもしれません。
これは単にatGPの利用者が他のエージェントに比べて多いので、
口コミなどが目につきやすいだけ
だと思います。
atGPで求人紹介を断られる理由
atGPで求人紹介を断られるのは、次の理由が考えられます。
- atGPの求人と自分の希望職種が合わない
- 地方で仕事を探している
- 希望条件の幅が狭い
- 自分の売りが弱い
一つ一つ見ていきましょう。
atGPの求人と自分の希望職種が合わない
atGPの求人は、職種によって、求人の多い・少ないがありますね。
さらに、atGPの障害者雇用求人は、都市部に集中。
地方で仕事を探す場合、atGPだけでは、希望の求人が見つからない可能性もあります。
atGPの求人で多い職種は?
atGPの求人で一番多いのは、事務関連です。
次いで多いのがIT・エンジニア関連で、ここ数年増加傾向。
atGPの求人数は、職種によってバラつきがありますね。
職種別のatGPの求人割合は、次の通りです。(参考:2021年11月28日 東京都)
職種 | 件数 | 割合 |
---|---|---|
オープンポジション・総合職 | 39 | 5.0% |
事務関連 | 342 | 44.0% |
営業・販売関連 | 42 | 5.4% |
企画・マーケティング関連 | 38 | 4.9% |
IT・エンジニア関連 | 133 | 17.1% |
技術関連 | 37 | 4.8% |
クリエイティブ関連 | 35 | 4.5% |
専門職関連 | 44 | 5.7% |
その他 | 67 | 8.6% |
地方で仕事を探している
障害者雇用は、まだまだ地方では進んでいません。
地方で仕事を探す場合、atGPで紹介できる求人がなくて断られる可能性があります。 地域別のatGPの求人数は、次の通りです。(2021年12月1日現在) に限らず障害者雇用は、大企業が多い都市部に集中しています。 地方で仕事を探すなら、atGPだけでなく、転職エージェントの複数登録がおすすめです。 その他にも、ハローワークや就労移行支援なども利用してまずは求人の数を確保する必要があります。 年齢は変えられませんし、通勤できる範囲も限りがありますよね。 ただ、年齢や地域に加えて、さまざまな条件が加わると、希望に合う求人が見つからなくなります。
都道府県・地域
件数
割合
北海道
52
2.6%
宮城県
57
2.9%
宮城以外の東北
41
2.1%
北関東
88
4.5%
埼玉県
78
4.0%
千葉県
89
4.5%
東京都
521
26.5%
神奈川県
112
5.7%
北信越
54
2.7%
愛知県
119
6.1%
その他東海
71
3.6%
京都府
59
3.0%
大阪府
198
10.1%
兵庫県
98
5.0%
その他関西
63
3.2%
広島県
73
3.7%
その他中国・四国
74
3.8%
福岡県
69
3.5%
その他九州・沖縄
50
2.5%
希望条件の幅が狭い
atGPの担当者に、譲れない条件と妥協できる条件を伝えられれば、紹介を断られなくなります。
売りが弱い人は断られやすい
配慮が必要な障害があっても、自分の売りがある人は、求人の紹介を断られません。
体調が安定していない
断られる原因で一番大きいのは、体調が安定していないケースが多いです。
転職エージェントは、紹介した企業から手数料を貰うことで、お金を得ています。
ただ、紹介した人がすぐに辞めてしまうと、手数料をもらうことができません。
なので、
「この人は仕事を紹介しても長続きしないな…」
と転職エージェントに思われてしまう職歴の場合は、求人紹介されない可能性が高いです。
体調が安定していない方は、まずは通院や就労移行支援などで体調を安定させることが先決です。
お近くの就労移行支援を探したい方は、リタリコ仕事ナビがおすすめ。全国の就労移行支援を検索できます。
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職歴がない・スキル不足
チャレンジしたい仕事があっても、職歴がないと不利になります。
atGPの求人は事務職が多いので、基本的なパソコンスキルやビジネスマナーを見られます。
仕事の経験が少ない人や、スキル不足を感じた人は、就労移行支援や職業訓練などを利用してみましょう。
仕事が長続きしない
短期間で就職と転職を繰り返す人は、atGPの求人紹介をお断りされる可能性があります。
特に、1年未満の職歴が続くと、要注意です。
ですが、企業にとって採用は、手間とお金がかかるので、すぐに辞められては困るのが現状です。
離職の理由が分かれば、仕事を続けるためにやるべき事が見えてくるはずです。 体調の波がある人は、医師と相談しながら対処法を探って下さい。 対処法が見つかれば、今度こそ安定して働けることをアピールできますよね。 競争率が高い求人や、未経験の職種にチャンレンジする際は、同じくらいのスキルであればポテンシャルがある若い候補者の方が有利になるかもしれません。 ただ、年齢そのものが不利になるというより、その年齢までの経歴が見合っているかを見られています。 例えばこれまで社会人5年、10年、20年としてきた中、 など、それが責任感や向上心をもって働いてきたとイメージできる経歴であれば、信頼できる即戦力として逆に好印象になるでしょう。 求人に応募しても書類選考で落とされて、atGPの求人紹介も断られると 精神・発達障害者の就職は、お断りですか? と、不安になりますよね。 atGPは、精神障害を理由に、求人紹介を断ることはありません。 atGP公式HPで、2021年12月1日付の求人を見てみると、次のような結果になりました。 また、atGPに求人掲載を考えている企業用のよくある質問ページを見ると、 atGPエージェントの登録者の割合は身体障害50%、精神障害50% と記載してあります。 求人が出ている会社の半数以上は、精神障害がある人を雇った実績があります。 50%も登録してある障害の方に求人紹介がなかったら、もはやサービスとして破綻しますよね笑 atGPに限らず体調が安定していない場合には、紹介される求人が少ない、あるいは無いケースが多いです。 紹介するエージェント・企業双方が一番恐れているのは、入社後すぐに辞められてしまうケース。 エージェント側はせっかく企業から頂いた紹介料を返金しないといけませんし、企業側はまた一から採用活動をする必要があります。 そうしたリスクをさけるためにも、早期退職の可能性がある体調の安定していない候補者には求人が紹介しづらいんですね。 atGPの掲載企業向けのよくある質問ページでも下記のようにあります。 一度登録してみて、求人紹介が無い場合で「体調面が原因かも?」と思われる方は、まずは病院や就労移行支援で体調を安定させることが先決ですね。 atGPから一度求人紹介を断れたとしても、落ち込む必要は全くありません。 このような対策を試してみましょう。 まずはプロフィールを充実させるパターン。 体調安定のための取り組みをしてみたり、職業訓練校で新しいスキルや資格を取得してみたり、少し時間を取って準備万端になってから再スタートを切ってみる方法です。 また就活時期がズレることで、新たに入ってくる求人情報に出会うチャンスがあります。 一度atGPから求人を断れてしまった場合は、スキル・経験を増やして再応募するのもありですが、時間がかかってしまいますよね。 求人紹介はatGPだけではないので、他のサービスも色々利用するのがおすすめです。 「(企業名)障害者 採用」などで検索すると、意外と企業オフィシャルサイトの求人情報にたどり着けることも多いです。 また、直接応募することで、意欲の高さをアピールできます。 ハローワークは企業に紹介料が発生しないため中小企業が利用していることも多く、とくに大企業が少ない地域の方は積極的に利用したいものです。 就職総合サイトのアンドキャリアが行った転職エージェント利用者100名にアンケートをとったところ、下記の結果になりました。 約80%が2社以上に登録していることになりますね。 さらにこちらのデータを見ると、1社のみ利用した場合と比べて、19%ほど転職成功率が高いですね。 複数登録すると、転職成功率が高くなる理由は主に2つです。 キャリアコンサルタントも人間なので、自分と相性のいい人には色々いい情報を持っていきたいものです。 これは使う側にも言えることで、自分と相性のいいキャリアコンサルタントと出会うと、相談する回数も自然と増え、良い情報をたくさんもらえるようになります。 他の転職エージェントに登録される場合は、dodaチャレンジと同規模に求人数が多いdodaチャレンジがおすすめです。 その他転職エージェントのおすすめが知りたい方はこちら お断りされないためには、atGPから企業におススメしたい人になることが肝心。 atGPに限らず、好印象で自分の特性をきちんと説明できる人は、求人紹介を断られません。 逆に、印象が悪い人や、ネガティブな発言の多い人は、応募を断られがち。 清潔感のある身だしなみや、やるべき事をきちんとやる事が大切です。 atGPでお断りされないために、まずやるべきは「身だしなみを整える」こと。 身だしなみを整えて、清潔感のある好印象な人になりましょう。 atGP担当者との面談や求人に応募する時は、次の項目をチェックしましょう。年齢が高い
atGPで断られたのは精神・発達障害だから?
障害種別によって紹介されないということはない
精神障害の雇用実績がある企業:511
atGPで断れてしまった場合の対応は?
改善点を直してしばらくしてから再登録 or 再連絡
①気になる企業のウェブサイトから直接応募
②ハローワークを利用
③他のエージェントを利用
引用:アンドキャリア
引用:アンドキャリア
⇒【利用者が語る】dodaチャレンジに断られた?精神障害・発達障害の方はお断りされやすいの?
⇒【全て利用経験済】障害者の転職エージェントのおすすめ・評判を徹底解説転職エージェントに仕事を紹介してもらいやすい人材になるには?
身だしなみを整える
第一印象の影響力を甘く見てはいけません。
悪い印象を与えてしまうと、こちらの話を聞いてもらえず、相手にされなくなりますよ。
印象が悪い人は、不採用が目に見えているので、atGPでも求人紹介を断られてしまうんです。
社会人のルールを守る
障害者雇用で入社しても、社会人のルールは守らなくてはいけません。
障害者手帳は、ルールを逃れるための免罪符ではありませんよ。
- 時間を守る
- 履歴書や職務経歴書を丁寧に書く
など、やるべき事をきちんとやりましょう。
仕事を続けられる実績を作る
安定して仕事が出来ることが何よりも大切です。
企業が精神・発達障害者の採用をためらう理由の一つに、「仕事を休まないか?」という不安があります。
安定して職場に通えるようになれば、atGPの担当者も安心して仕事を紹介できますよね。
就労移行支援を利用して、スケジュール通りに出席できるよう、体調管理に気を付けましょう。
例えば「通所率100%」のお墨付きがあれば、atGPの「求人紹介お断り率」も下がりますよ。
体調が安定していない方は、まずは通院や就労移行支援などで体調を安定させることが先決です。
自分の障害をしっかり説明する
atGPでお断りされないためには、自分の障害特性をしっかり説明することが大切です。
まずやるべきは、自分の弱みと強みを洗い出すことです。
自分の障害を説明するには、次のステップで配慮と強みを洗い出しましょう。
- 自分の弱みと強みを洗い出す
- 弱み→配慮して欲しいことを洗い出す
- 強み→出来ることを洗い出す
atGPの担当者に、配慮してほしいことと得意なことが伝われば、相性の良い求人を紹介してもらえます。
さらに、自分の障害をきちんと説明できれば、自分の市場価値も教えてもらえますね。
障害の伝え方を工夫する
自分の障害を説明する時は、苦手なことや配慮して欲しいことだけでなく、出来ることを伝えることが肝心。
その時に最も大切なのは、苦手なことと出来ることを伝える順番ですね。
配慮をお願いする形をとって、次の順で説明していきます。
- 障害が原因で苦手なこと
- 配慮してほしいこと
- 障害があっても出来ること
苦手なこと→出来ることの順で説明するのは、理由がありますよ。
一般的に、「デメリットを説明した後でメリットを説明すると、メリットがより強調されて見える」という心理的な効果があります。
「出来ること」は、些細なことで構いません。
先に「精神・発達障害ゆえの苦手」を伝えれば、あなたの「当たり前の事をこなす努力」が伝わりやすくなりますよ。
そうすると、息子のことを受け入れてもらいやすくなるんですよね。
結論:atGPで断れたとしても、落ち込む必要なし
atGPで断れたとしても、落ち込む必要はありません。
原因を突き止めて、再応募もありですし、別の転職エージェントを使うのもありです。
本記事が、次に進むステップのヒントになれば幸いです。
それでは、本記事を読んでくださりありがとうございました。