【実体験】障害者枠は一般枠と比べて受かりやすい?障害者雇用の方が有利か解説

どこでもいいから受かりたいなら、求人数が多い一般枠の方が受かりやすいでしょう。

ただ、受かっても短期間で辞めてしまっては、意味がありません。

仕事選びは、受かった後のことも考えて決めましょう。

安定して働くには、職場の人に自分の障害を理解してもらうことが不可欠。

求人が少なく受かるまでが大変でも、障害枠を選ぶべきです。

たとえ受かっても、障害に理解のない職場では、後で苦しい思いをするだけ。

早く受かるかどうかより、自分に合う就職先を見つける方が大切です。

自分にマッチした企業を探したいなら、転職エージェントを使うのがコツ。

特に、障害に理解がある求人が多い大手2社がおススメです。

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【全て利用経験済】障害者の転職エージェントのおすすめ・評判を徹底解説

障害を隠して応募すれば、受かりやすい一般枠。

ただ、受かりやすさだけで一般枠を選択すると、後が大変ですよ。

本記事では、

  • 一般枠が受かりやすい理由
  • 受かりやすさだけで一般枠を選択するのはお勧めしない理由

を解説していきます。

この記事を書いている人/jun
ADHD・高機能自閉症を抱える50歳の主婦です。現在は、障害枠の事務職にて約5年間、継続して働けています。
発達障害の子供もおり、自身の障害や子育て経験をもとに、同じく障害を持つ人に役立つ記事をかければと思っています。

求人数だけ見ると、一般枠の方が圧倒的に多い

障害者枠に比べて、一般枠の求人の多さは段違いです。

数が多い一般枠の方が、障害者枠より受かりやすいとも言えそうです。

さらに、障害者枠より一般枠の方が、数が多い分条件を選べます。

ただ、転職の成功は、受かるかどうかや求人の数だけで決まりません。

就職はゴールではなく、スタートラインに立つことを意味します。

障害があっても安定して働くには、就職先と自分の相性が大切です。

早く受かることより、自分に合う就職先をみつける方が大事なんですよ。

一般枠と障害者枠の求人数比較

一般枠と障害者枠の求人数を比較してみると、その差は歴然。

障害を隠して「数うちゃ当たる」方式で応募すれば、受かる可能性もあります。

一般枠と障害者枠の求人数の違いは?

ハローワークインターネットサービスで、東京都の一般枠と障害者枠のフルタイム求人を比較してみました。

求人の枠 求人件数 正社員の割合
一般枠 65,167件 81%
障害者枠 781件 34%

ハローワーク求人全体の中で、障害者枠の枠が占める割合は、わずか1%程度。

特に、正社員の募集が少ないのが障害者枠のデメリットですよね。

参考:ハローワークインターネットサービス 東京都 2022年2月22日現在

地方では障害者枠の求人が少ない

障害者枠の求人は、都市部に集中しています。

障害者枠の求人は、地方ではまだまだ少ないのが現状。

障害者枠の課題の一つに、都市部と地方の格差がありますね。

地方で障害者枠の就職を目指すなら、受かるまで粘り強く活動しましょう。

↓地方で障害者枠の求人を探すなら、この記事が参考になりますよ。

障害者の転職は地方だと難しい?地方で就職・転職を成功させる方法を解説

受かりやすさで選択するのはおすすめしません

就職先を「受かりやすさ」だけで決めるのは危険です。

就職は、面接に受かったらゴールではありません。

障害による困りごとは、むしろ受かった後で表面化します。

安定して働ける職場を見つけることが、本当の成功なんですよ。

たとえ給料の高い仕事に就いても、続けなければ意味がありません。

入社してもすぐ辞めてしまえば、昇給のチャンスは遠のきます。

短期で転職を繰り返せば、そのうち一般枠でも受からなくなりますね。

さらに、障害を理解されない職場で無理を続ければ、体調悪化につながります。

たとえ受かっても、体を壊して働けなくなったら意味がありません。

受かるかどうかだけでなく、長く働けるかどうかも考えて、就職先を探しましょう。

一般枠のメリット

一般枠のメリットは、やはり選択肢の多さと給料の高さ。

  • 正社員の求人が多い
  • 職種を選べる
  • 地方でも求人がある
  • キャリアアップしやすい
  • 給料が高い

障害者枠と比べて、正社員の求人が多いのが大きなメリットですね。

昇給も障害者雇用より一般枠の方が有利です。

障害者枠よりキャリアを積める分、昇給は早い傾向があります。

さらに、一般枠の求人は、地方でもそれなりの数が見つかりますよね。

幅広い職種と地域をカバーできるのが一般枠の利点です。

一般枠のデメリット

「仕事が無くなるのでは…」という不安から、障害を隠して働く人もいます。

ただ、一般枠には障害に配慮する義務がありません

本当は障害に配慮してほしいのに、一般枠では言い出せず悩んでいる人は多いはず。

障害を抱えながら一般枠で働くのは、次のような苦労がありますね。

  • 障害の理解は、あまり期待できない
  • 入社後に障害が見つかるとトラブルになる
  • 健常者に合わせる必要がある
  • 二次障害のリスクが高い

一般枠のデメリットは、やはり障害の理解と配慮を求めるのが難しいこと。

基本的に一般枠では、健常者と同じ働き方を求められます

精神障害などは、面接ではバレなくても、仕事を始めると問題が表面化します。

入社後に障害が発覚すれば、職場に居づらくなることもありますね。

たとえ障害をオープンにしても、職場の理解が無ければ、働き続けるのは大変です。

無理な働き方を続ければ、二次障害が悪化するリスクもありますよ。

たとえ給料が高い仕事に就いても、体を崩して働けなくなれば元も子もありません。

症状が悪化するまで放置すれば、再び働くのが難しくなることもありますね。

障害者枠のデメリット

特性に合わせた働き方が叶う障害者枠ですが、デメリットもあります。

  • 正社員の求人が少ない
  • 専門職の求人が少なめ
  • 給料が安い
  • キャリアアップが難しい

など、障害者枠のネックは、求人の少なさと給料の安さ

特に、正社員の求人が少ないのがデメリットですよね。

「障害者枠=単純作業」というイメージがあるため、求人の多くは軽作業や事務など。

これらの職種は、一般枠でも給料が低めに設定されています。

比較的給料が高い専門職の求人は、障害者枠では少ないのが現状ですね。

障害者枠は簡単な仕事が多いので、その分キャリアアップは難しくなります

また、企業が障害者に配慮するには、それなりのコストがかかります。

障害者枠の給料が安いのは、配慮にかかるコストを引かれるからなんです。

障害者枠のメリット

デメリットはありますが、障害者枠には、それを上回るメリットがあります。

  • 障害を隠さなくていい
  • 障害の困りごとに配慮してもらえる
  • 障害ゆえのトラブルが減る

障害者枠の大きなメリットは、自分の特性が受け入れられやすいこと。

障害に配慮する義務があるので、特性に合わせた働き方を選べます。

障害を隠して働くのと比べて、障害者枠はストレスが少ないはずです。

特性に配慮してもらえる障害者枠は、二次障害のリスクも減らせますよ。

無理なく働ける障害者枠を選べば、繰り返す転職に終止符を打てます。

メリットもデメリットもある障害者枠。

障害をオープンにするかどうか、本当に迷いますよね。

↓オープン就労・クローズ就労の違いを詳しく知りたい人は、コチラの記事も読んでみて下さい。

【実体験】精神障害・発達障害はクローズとオープンどっちがいい?両方経験した私が徹底解説

安定的に長く働くことを希望するなら障害者枠が絶対おすすめ

安心して働き続けるには、自分の障害を理解してもらえることが本当に大切。

たとえ受かるまでに時間がかかっても、障害者枠に応募するのがおススメです。

一般枠で障害者が生き残る厳しさ

障害者でも一般枠で働くことはできます。

同じ条件で同じ結果を出せれば、障害者でも昇給は可能でしょう。

ただ、障害者が一般の人と同じ条件で働くのは、それなりの覚悟が必要。

障害を隠して就職した人は、1年以内に辞める人が多いんですよ。

一般枠で障害をオープンにしても、1年後に残っているのは半分くらい

特に精神・知的障害者は、1年以内に半数以上が辞めています。

障害オープン 定着率

参考:障害者雇用の現状等 平成29年 厚生労働省

私が出会った発達障害の人の話ですが、普通に働くには「人の倍努力して人並みだ」と言っていました。

障害を抱えながらクローズで働き続けるのは、相当な努力が必要なんですよ。

転職を繰り返すと受かりにくくなる

転職回数が多い人は、企業が「採用してもすぐ辞めるのでは?」と警戒します。

短期間で転職を繰り返せば、書類選考に受かるのが難しくなりますね。

大手転職エージェント「パーソルキャリア」のデータによれば、転職が4回以上になると危険

転職の回数が増えると、求人に応募しても受かりにくくなるようです。

参考URL:パーソルキャリア

転職は何回まで許される?転職回数と成功率の関係性

仕事が長続きしません。在籍期間が短い転職のコツは?

二次障害が悪化すれば働けなくなる可能性も

障害を抱えながら一般枠で働き続けるのは、相当な努力が必要。

障害に配慮する義務はない一般枠では、健常者に合わせることも求められます。

ストレスにさらされ、相当な努力が必要な働き方は、二次障害のリスクと隣り合わせ

二次障害が悪化すれば、再び働けるようになるまで長い年月がかかります。

健常者に追いつくため過重労働に陥れば、重い病気や過労死もありえますね。

障害者枠で転職するなら転職エージェント

これ以上転職を繰り返したくないなら、障害者枠の就職がおススメです。

就職を成功させるには、障害者枠に特化した転職エージェントを活用しましょう。

障害者枠に特化したエージェントのメリット
  • 障害に理解がある企業が多い
  • 障害者雇用に前向きな大企業の求人が多い
  • 障害区分別の採用実績が分かる
  • 自分に合う求人を紹介してもらえる
  • 「正社員登用あり」の登用実績が分かる

障害に理解がある企業が多い

求人数が多い大手エージェントは、他にもあるでしょう。

ですが、安定して働くには、職場の理解は欠かせません。

そのためには、障害者枠の転職がおススメです。

障害を知らせた方が仕事を進めやすいのは、あなたも職場の人も同じ。

職場のトラブルの多くは、お互いを理解できないことが原因です。

障害を隠せば隠すほど、職場と自分の間に溝ができるだけですよ。

転職を繰り返さないためには、障害に理解がある就職先を見つけるのが肝心です。

大企業の求人が多い理由

企業が転職エージェントに障害者枠の求人を出すには、高額な利用料がかかります。

ですから、転職エージェントの障害者求人は、資金力のある大企業が中心

一方、ハローワークの障害者求人は、無料で出せるので、中小企業の割合が高くなります。

ただ、障害者雇用は大企業から始まった制度です。

実績のある大企業の方が、障害者を受け入れる環境が整っている場合が多いですね。

自分と相性の良い求人を紹介

一口に障害者といっても、得意・不得意は人それぞれですよね。

障害があっても安定して働くには、自分の適性に合う仕事を見つけることが大切。

転職エージェントでは、担当者が自分に合う就職先を紹介してくれます

求人を出す企業は、高いお金を払ってでも自社に合う人材が欲しいと考えています。

エージェントの担当者は、高い利用料に見合う人を紹介しなくてはいけません。

さらに、自分で自分を正しく知ることは、案外難しいものですよ。

就職活動は、担当者と二人三脚でする方が、適性に合う仕事を見つけやすいはずです。

「正社員登用あり」求人の注意点

ムルタイム勤務の障害者枠では「正社員登用あり」という求人票を見かけます。

障害者枠でも正社員になれるのは、とても魅力的な条件ですよね。

ただ、「正社員登用あり」の障害者枠に応募するときは、気を付けることがあります。

この条件で入社した人が、障害者枠から正社員になれたかどうかを調べた方がいいですね。

「正社員登用あり」の条件で募集しても、障害者枠から正社員になった人がほとんどいない企業もあります。

ハローワークの障害者求人は、正社員に登用された人の有無が分かりません。

一方、転職エージェントでは、実際の登用実績を担当者から教えてもらえます

まずは、障害者枠の求人が多い大手2社に登録してみましょう。

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就労移行支援事業所について徹底解説!おすすめの探し方は?

まとめ

応募しても受かりやすいかどうかは、求人の数だけでは判断できません。

自分の特性に合うかどうかも、応募の受かりやすさに関係しますよ。

ただ、一般枠と障害者枠には、それぞれメリット・デメリットがあります。

どちらを選ぶかは、受かってから働き続けやすい方を選ぶのが正解ですね。



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