発達障害・ADHDで大学中退したら就職できる?大学を中退してしまった場合の就職方法を解説

発達障害を持っていて、現在は障害者枠の事務職で5年間働いているjunです。

本記事を読まれている方は

発達障害で大学を中退しそう…中退したら就職できる?
・発達障害で大学を中退してしまった…これからどうすればいい?

というどちらかの悩みを持っている方ではないかと思います。

結論から言えば、

大学を中退すると就職のハードルは確実に上がってしまいます。

ただ中退してしまった場合でも、就職する方法はあります。

本記事では、発達障害を抱える当事者であるjunが

  • 大学を中退すると就職はどうなる?
  • 中退する前に相談する先
  • 中退してしまった場合の就職方法

を徹底解説いたします。

中退するか迷っている人も、中退してしまった人も本記事は参考になるはずです!
この記事を書いている人/jun
ADHD・高機能自閉症を抱える50歳の主婦です。
現在は、障害枠の事務職にて約5年間、継続して働けています。
発達障害の子供もおり、自身の障害や子育て経験をもとに、同じく障害を持つ人に役立つ記事をかければと思っています。

中退すると就職が難しくなるのは事実

発達障害に限らず、一般枠でも大卒と高卒の就職難易度は違います。

大学を中退すると、就職する時は高卒扱い。

特に、専門職に就きたいなら、ちゃんと大学を卒業した方が、選べる仕事の幅が広がります。

さらに、ただでさえ難しいのが、発達障害者の就職活動。

大学を中退すると、もともと高い就職のハードルを、自ら上げることになりかねません。

せっかく受かった大学なのに、大卒の資格を手放してしまうのは、もったいないですよ。

中退するか迷っているならまずは相談を

中学・高校に比べて自由な雰囲気の大学。

決まった時間割がない大学では、単位を取るのも自己管理が求められます。

決まった枠組みに沿って動いていれば、何とかやりすごせた中学・高校に比べて、戸惑うことも多いですよね。

また、大学の人間関係に上手く馴染めなくて、学校に行くのが億劫になる人もいますね。

そうしていると、「このままだと4年で卒業出来ない…」という状況になりがちです。

そんな時、頭をよぎるのが「大学の中退」ですが、安易に決めるのは、ちょっと待った!

「留年しそう…」「大学を中退しようか…」と悩んだ時は、一人で考え込まずに、誰かに相談することが大切。

大学を中退するかどうか、一人で悩んで決めるより、きっとよい選択ができるはずです。

学生相談室

「単位が足りなくて留年しそう」「大学を中退するか迷っている」など、大学生活で困りごとがあれば、まずは学生相談室に相談してみましょう。

発達障害の特性で大学生活がうまくいかないなら、自分が苦手なことを伝えるのがおススメです。

今は「発達障害者支援法」という法律で下記のように定められているので、大学も発達障害の人に配慮しなくてはいけません。

第八条  ~中略~

2   大学及び高等専門学校は、個々の発達障害者の特性に応じ、適切な教育上の配慮をするものとする。

引用元:文部科学省 公式HP

学生相談室に相談して、発達障害の特性に合わせたサポートが受けられるように、お願いしてみましょう。

発達障害の困りごとをサポートしてもらえば、大学を中退しないで済みますよ。

学生相談室に行く前に

発達障害のせいで困っていても、学生相談室の人に分かってもらえるかどうか、気になりますよね。

学生相談室の職員さんが、どのくらい発達障害のことを理解しているかは、人によってバラつきがあります。

自分の困りごとを上手く伝えるには、発達障害の学生が相談したことや、どんな配慮をお願いできるかを調べてみるのがおススメ。

学生相談機構のHPでは、発達障害を抱える学生の相談事例や配慮事例が見られるので、参考にしてみて下さい。

発達障害の学生が相談した方がいい内容は?

発達障害の学生は、先の見通しを立てるのが苦手なので、自分で履修計画を立てるのが困難。

さらに、ゼミやグループワークで、他の学生と足並みをそろえるのも大変だったりします。

また、大学から一人暮らしを始めた人は、金銭管理や整理整頓など、生活面での困りごともありますよね。

大学ならではのルールや人間関係だけでなく、生活面の困りごとも併せて相談するといいですよ。

相談した方がいい内容 具体的な内容

大学のルール

授業のルールを再度確認します。

自分の特性に合わせた、履修計画の立て方を教えてもらうといいですよ。

さらに、卒業のための単位に不足がないかチェック。

事務手続きのやり方や、手続きも漏れがないかも確認しましょう。

勉強のやり方

音や光など感覚過敏がある…勉強や試験に集中できるように環境を整えてもらいましょう。

読み・書き・計算などが苦手…特性に合わせた勉強のやり方を相談しましょう。

人間関係の調整

ゼミやグループワークなど、人間関係の悩みがあれば、何でも話してみるのがおススメ。

教授と「上手くコミュニケーションが取れない」「話が良く分からない」人も相談してみましょう。

さらに、学校の中で自分の居場所を見つけられないか、一緒に考えてもらえるといいですね。

生活面での困りごと

金銭管理…すぐにお金を使い果たす人は、金銭管理の困りごとも相談しましょう。お金のためにバイトに追われて、大学が二の次になることを防げますよ。

時間管理…授業に遅刻しがちな人は、発達障害の特性に合わせた、時間管理のやり方を相談してみましょう。

整理整頓…部屋が「汚部屋」になっている人は、片付けの悩みも話してみましょう。どこに何があるか分からないと、授業や就職活動で困りますよ。

 

発達障害の困りごとを伝えるコツ

発達障害の困りごとを伝えるのって、難しいですよね。

学生相談室に行く前に、自分の困りごとや配慮してほしいことを、頭の中で整理しておきましょう。

話をまとめるのが苦手な人は、発達障害の困りごとを全部書き出して

「見える化」

すれば、自分の考えを整理できます。

発達障害のことをとりとめもなく話してしまうより、自分の考えを整理して伝えた方が、相手に上手く伝わりますよ。

自分が発達障害かどうか分からない人は医師の診断を受ける

この記事を読んでいる人の中には、

「自分は発達障害かも…」

と思っていても、医師の診断を受けていない人もいるかもしれません。

そんな人には、

発達外来のある病院で診断を受けること

を、強くおススメしますね。

「精神科」というと、抵抗感がある人もいると思いますが、実際はそれ以上のメリットがあります。

発達障害の診断を受ければ、学生相談室でどんな相談をしたらいいか、医師からコツを教えてもらえますよ。

さらに、発達障害の診断書があった方が、学生相談室の職員さんにも、自分の困りごとが伝わりやすくなりますね。

学生相談室以外で相談できる所は?

学生相談室は、幅広い学生の相談に対応しなくてはいけないので、発達障害に理解がある人ばかりとは限りません。

発達障害の困りごとを話しても、上手く伝わらない時は、障害がある人の支援に特化した相談的口に行ってみましょう。

発達障害の困りごとの相談するなら、いろいろな支援機関を回って、自分に合う所をいくつかキープしておきましょう。

学生相談室以外の主な相談窓口は、下のものがありますよ。

  • 障害学生支援課(室)
  • 発達障害者支援センター

障害学生支援課(室)

大学の中に学生相談室とは別に「障害学生支援課(室)」があれば、発達障害の困りごとは、そちらに相談したほうがいいでしょう。

学生相談室との大きな違いは、障害がある学生の相談に特化していること。

障害者向けの相談窓口なので、発達障害に理解がある人が多いようです。

発達障害者支援センター

大学に「障害学生支援課」がなかったり、発達障害の悩みを理解してもらうのが難しいなら、発達障害者向けの相談窓口に行ってみましょう。

地域ごとにある「発達障害者支援センター」なら、発達障害ならではの悩みに対応してくれますよ。

こちらのURLから、最寄りの「発達障害者支援センター」を探してみて下さいね。

大学を中退するか迷うなら「休学」してみる

この記事を読んでいる人の中には、

「どうしても大学に馴染めない…」
「大学でやりたいことが分からない…」

という人もいるはずです。

いろいろな所に相談に行っても、大学を中退しようか迷うなら、その前に「休学」してみましょう。

一旦大学を中退すると、学校に戻るのは難しいですが、「休学」扱いなら「復学」か「中退」か選ぶこともできます。

安易に大学を辞めるより、一度頭を冷やして、中退のメリット・デメリットを考えてみましょう。

まずは大学を「休学」して、冷静に考える時間を持つことが大切ですね。

障害が原因で大学を中退してしまったなら、オープンで働くのがおすすめ

大学を中退してしまい、この先どうしたらいいか分からない人は、

発達障害をカミングアウトして働く「オープン就労」

がおススメ。

大学と同じように、就職でも発達障害の特性を周りの人に知ってもらうことが大切ですね。

発達障害をオープンにしないで働くと…

発達障害を隠しながら働くと、

  • 発達障害の人が苦手な部分が、そうでない人(定型発達)と比較されると、悪目立ちする
  • 発達障害の人が、定型発達の人に合わせようとして頑張りすぎると、うつなどの二次障害になるリスクが高い
  • 二次障害が重くなると、働けなくなることも…

など、リスクのある働き方になってしまう可能性があります。

発達障害のクローズ就労・オープン就労について、もっと知りたい方はこちら
【実体験】精神障害・発達障害はクローズとオープンどっちがいい?両方経験した私が徹底解説

オープン就労時に利用できる機関

障害をオープンにして就職すれば、コミュニケーションや段取りなど、発達障害の苦手をフォローする支援が受けられます。

利用できる支援は、障害者全般を対象にしたものと、発達障害の人に特化したものがありますね。

発達障害の人が、就職する時に利用できる支援は、下の通りです。

ハローワーク

オープン就労の代表格と言えば、ハローワークの障害者求人。

発達障害の診断を受けて、障害者手帳を取得すると利用できますね。

障害者に仕事を紹介するだけでなく、就職や職場に定着するための支援がいろいろありますよ。

発達障害の人が利用できる支援は、下の通りです。

発達障害者雇用トータルサポーター

ハローワークには、発達障害特有の悩みに対応する「発達障害者雇用トータルサポーター」がいます。

発達障害の人の相談に乗ってくれて、就職に向けたサポートプログラムを紹介してくれますよ。

ハローワーク以外の支援機関ともつながっていて、発達障害の人の就職をトータルでサポート。

人それぞれ適性が違う、発達障害の人をきめ細かくフォローしてくれますよ。

障害者トライアル雇用

一定期間(原則3か月)お試しで就職して、自分と職場の相性の良し悪しをチェック。

お試し期間を経て、継続して働けそうなら本採用になりますね。

お試し雇用の間に、自分の適性や職場の発達障害の理解度が分かるので、就職のミスマッチを防げます。

若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラム

多くの発達障害者の悩みでもある、コミュニケーション。

発達障害の特性に合わせて、コミュニケーションの苦手をフォローしてくれます。

職業訓練

ハローワークでは、障害者向けの職業訓練と一般向けの職業訓練の紹介があります。

障害者向けの訓練だけでなく、一般向けの職業訓練でも発達障害向けのものがありますよ。

興味があれば、ハローワークに相談してみて下さい。

ジョブコーチ支援

ジョブコーチとは、発達障害の人が安心して働けるように、職場と本人の仲を取り持つ人のことです。

職場の人とコミュニケーションが取れなかったり、仕事が上手く出来ないと、職場でトラブルになりますよね。

そんな時に、発達障害の人と職場の間に入って、仲裁してくれますよ。

職場でトラブルになる時は、発達障害の人はもちろんですが、職場の人も困っていたりします。

ただ、発達障害の人と職場の人だけで話し合おうとすると、かえって喧嘩になることもありますね。

そんな時に、ジョブコーチの人が間に入ってくれると、落ち着いて話し合いが出来るから、問題が大きくならずに済みます。

発達障害の方へハローワークが行っている支援内容はこちらの厚生労働省のHPにて詳細が記載してあります。

障害者就業・生活支援センター

障害者の就職だけでなく、生活全般の困りごとを支援する機関。

通称「ナカポツ」さん、とも呼ばれていますね。

専門の支援員さんが付いてくれて、就職の紹介だけでなく、就職後の困りごとの相談にも乗ってくれます。

何かトラブルがあれば、間に入ってくれることもありますよ。

身体障害・知的障害など、幅広い障害に対応していますが、発達障害の人の利用も増えています。

ただ、発達障害の利用者については、知的障害を伴う人の割合が、やや高めな傾向がありますね。

大学を中退した発達障害の人が、自分に合う仕事を見つけるなら、根気よく探すことが大切です。

就労移行支援

発達障害の人の就職~定着までを、トータルで支援します。

仕事に直結する実践的な訓練を、いろいろ用意している所もありますね。

ただ、就労移行支援は、いろいろな事業所があって、支援内容も利用料もマチマチ。

利用する前に、いろいろな事業所を比較して、詳しい内容をチェックしましょう。

障害者向けの転職エージェント

障害者向けの転職エージェントは、自分の障害や職歴にあった仕事を担当者から紹介してくれるサービスです。

エージェント側から自分に合った求人を紹介してくれるので、ハローワークや通常の就職サイトと違って求人検索をする手間は全くありません。

マッチングする求人紹介の他にも、下記のサポートを無料で受けることができます。

転職エージェントで受けられるサポート
  • 初回や必要に応じて対面・電話等での面談
  • 履歴書、職務経歴書の添削
  • 企業との面接の調整
  • 面接同行
  • 内定後の交渉
  • 質問があれば企業に問い合わせ
  • 落ちた場合の理由を教えてくれる

転職エージェントとありますが、大学を中退し、就職経験がない方も利用可能です。

むしろ大学を中退した人こそ、登録&初回面談をして、現段階の経歴で紹介してもらえる求人があるのか知っておいて損はないと思います。

紹介求人の有無によって

・紹介求人あり:そのまま就職活動をする
・紹介求人なし:まずはスキルを身に着ける

という次の選択肢の判断ができますよね。

登録は求人数の多い下記の大手2社がおすすめ。

障害者枠の転職エージェント大手2社
  1. atGP
  2. dodaチャレンジ

登録&初回面談を済ませておけば、後は自動で良い求人を紹介してくれるので、少しでも就職意欲のある方はサクッと登録しておきましょう。

転職エージェントについてもっと知りたい方はこちら
【全て利用経験済】障害者の転職エージェントのおすすめ・評判を徹底解説

まとめ

本記事をまとめると、

●大学を中退すると、就職のハードルは上がる。
⇒まずは、相談できる誰か・機関に相談

●大学を中退してしまった場合は、発達をオープンにして就職するのがおすすめ。
⇒ハローワーク/障害者就業・生活支援センター/就労移行支援/転職エージェントなど自分に合った機関を利用する

本記事が大学を中退しようか迷っているあるいは、大学中退してしまった発達障害の方に役立てば幸いです。

それでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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