本記事を読まれている方は、
「障害者枠の転職がなかなかうまくいかない…資格でもとろうかな?」
と悩んでいるのではないでしょうか。
本記事では実際に障害者転職を経験した私が
- 障害者転職で資格を持っていると有利?
- 障害者転職でおすすめの資格
- 障害者が無料で資格を取る方法
等、資格に関する気になる部分を解説していきたいと思います。
資格を取ろうか悩んでる方は是非読んでみてください。
障害者転職で資格を悪持っていると有利?
資格は転職に成功するための一要素にすぎない
応募する求人に関係する資格を持っていると、確かにアピールポイントにはなります。
その資格を持っていることで、
- 資格取得した能力
- その資格を取るまでの努力
を評価してもらうことができます。
ただし資格は面接で受かるために必ずしも必要なものではなく、あくまでも面接突破率を上げる一要素に過ぎません。
一つの資格を取得するのに時間がかかります。
一生懸命時間を割いて勉強して資格を取得しても、面接に必ず受かるわけではありません。
大抵の企業の場合、欲しいのは求めているではなく、実際の経験・スキルです。
私は以前SEの仕事をしており、資格もいくつか保有しておりますが、面接で聞かれるのは資格ではなく実務経験でした。
転職がうまくいかず資格取得に奔走する前に、支援機関や転職エージェントの担当者に相談し、転職の成功のためには資格取得よりも優先してやることがないか客観的に見てもらいましょう。
スキルを伸ばすために資格取得するのはありだが、個人的には実務用の書籍のほうがおすすめ
スキルをのばすために資格の勉強を行うのはありです。
目的がスキル習得で、目標が資格習得というイメージですね。
ただし、資格取得で得た知識と実務で使う知識はかけ離れている場合がよくあります。
例えば、事務職で役に立つといわれるWordやExcelのMOS検定は、経験上実務で使う知識はおおくても半分程度。
効率を意識するなら、実際に実務に役立つ書籍を使って、勉強した方が時間短縮にはなります。
ちなみに私はスキルアップのためにExcelのMOS取得しようと本を買って勉強してましたが、実務であまり役に立たないと判断し、下記の本で実務に直結する勉強をしました。
【Excel関数の本】
【Excelマクロの本】
資格を習得することで、スキルも伸ばせ大きなアピールポイントになる業種であれば資格取得に時間を割いてもいいですが、時間に余裕がない場合はピンポイントに実務に役立つスキルを身に着ける方がいい場合もあります。
自分にとって資格取得が最善の選択肢が考えた方がいいですね。
専門職は必要な場合も
専門職の場合、資格が求められる場合があります。
例えば、障害者枠でも人気の英語を使った仕事の場合、Toeic800点以上と記載のある場合も。
ただし上記のような記載の場合でも、実際はToeic800点以上なくても、相応の英語力が認められれば資格が必要ない場合も多々あります。
資格は持っていないが、実際には資格保有に相当する能力がある場合は、資格なしでもアピールする方法を考える方がコスパはいいですね。
結論:資格習得は時間に余裕があり腰を据えてじっくり勉強できる方にはおすすめ
ここまで資格はあくまでも転職を成功するための一要素ということを強調しました。
面接に必ずしも必要なものではないし、企業が本当に求めているスキルが資格を取ることで必ずしも得られるわけではないということですね。
ただ、急いで転職する必要性がなく時間にある程度余裕があり、腰を据えて勉強ができる場合の資格習得は
- 業務に必要なスキル
- 企業へのアピールポイント
をゲットできるので、おすすめです。
障害者の転職におすすめの資格は?
障害者の転職の求人は事務職が圧倒的に多いです。
なので、本記事では事務職でアピールポイントになる資格を紹介いたします。
MOS(マイクロ・オフィス・スペシャリスト)
事務職を目指す方なら一度は聞いたことのあるMOS検定。
MOSはどこの会社でも使うWord・Excel・PowerPointの三種類あり、レベルはスペシャリスト、その上にエキスパートがあります。
障害者枠の事務職のほとんどがExcelやWordを使います。
なので、「ExcelやWordが使えるからすごい、雇いたい!」ではなく、使えて初めて事務職を目指すスタートラインなんですね。
じゃあどの程度使えればいいの?の答えとしてMOSのスペシャルレベルを想定すればいいでしょう。
ExcelやWordに苦手意識を持っている人で時間に余裕がある方は資格取得を目指してはいかがでしょうか。
個人的にはExcelの関数を使えた方が重宝されやすいので、ExcelのMOSがおすすめです。
資格習得は下記の1冊で充分合格可能なレベルです ^^
【Word】
【Excel】
※Word、Excelともにエキスパートレベルはほとんどの場合必要ありません。
簿記検定
障害者枠の中だと経理や経理補助の仕事は比較的多いです。
そこでよく見るのが下記の応募条件。
【経理事務】
【一般事務】
上記のように経理だけでなく、一般事務でも簿記3級を求められる場合もあります。
MOSに加えて簿記検定3級も取得しておけば、事務職でのアピールポイントとしてはばっちりでしょう。
もちろん経理を目指す方には必須の資格になりますね。
【おすすめの参考書】
EXcelVBA ★★一番おすすめ★★
個人的に私がおすすめするのは、資格ではないですがExcelVBAの勉強です。
ExcelVBAはエクセルで使うプログラミング言語でExcelで行うほぼ全ての業務を自動化・効率化することができます。
なので、VBAが使えれば自分の事務業務の時間短縮もできますし、やろうと思えば会社の業務の効率化も行うことができます。
そうなれば、会社の利益に直結するのでめちゃくちゃ重宝されますよ。
私もVBAを学んで自分の業務はもちろんのこと、会社の事務業務を自動化・効率化したところものすごい感謝されましたし、ボーナスもどーんと上がりました。
そこまで難易度が高くないわりにできる人は少ないので、学ぶなら今がおすすめ。
VBAにはまったら本格的なプログラミングをはまってプログラマーとして転職することもできますしね。
【おすすめの参考書】
※VBAエキスパートという資格もありますが、それより何冊か実用的な本を読んで、ガシガシ自分で作る方が力がつきますよ ^^
障害を持っていて離職中だと無料で学べるスクールあり
障害者が利用できるサービスの一つに就労移行支援というものがあります。
就労移行支援とはざっくり言うと、障害者の就活から入社後の定着支援まで一括でサポートしてくれるサービスのことです。
利用条件は、下記の通り。
障害や難病のある人
一般企業などへの就労を希望し、就労が可能と見込まれる人
利用料は前年の世帯収入などにより決まりますが、ほとんどの方は無料か低料金で利用できます。
世帯の収入状況 | 負担上限額 |
---|---|
生活保護受給世帯 | 0円 |
市町村民税非課税世帯 | 0円 |
おおむね600万円以下(市長村民ぜい課税世帯) ※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除く |
9300円 |
上記以外 | 37200円 |
引用元:LITALICO仕事ナビ
基本的には就労移行支援は就職~定着までのサポートをしてくれる場所ですが、最近ではITスキルの資格習得も行ってくれる場所が増えています。
普通にスクールでITスキルを学ぼうと思うと、30~40万かかることもざらなので、離職中で就職まで考えているなら利用しない手はないですね。
ここでは、私のおすすめをいくつかご紹介します。
転職エージェント最大手のatGPが運営するジョブトレIT・Web
こちらは渋谷・秋葉原にある通所型のWeb制作のスキルが学べる就労移行支援です。
デザインも含めてがっつりWeb制作を学べる就労移行支援はほとんどないので、Web制作分野に進みたい人はうってつけですね。
障害者枠でもWebサイト制作の仕事は増えてきており、手に職をつけたい方はおすすめです。
フロンティアリンクキャリアセンター
こちらは発達障害・精神障害の方向けに「ITスキル」を教える就労移行支援です。
コースは下記の2コースあります。
- IT/Webエンジニアコース(HTML/CSS/Javascript/PHP/WordPress等)
- オフィススペシャリストコース(Word/Excel/PowerPoint/Access/マクロ/VBA等)
フロンティアリンクがすごいところは、通所型だけでなく、月に1回の通所があればオンラインでも受講できるところ。
場所は南から広島・福岡・大阪・名古屋・横浜・東京木場・仙台と7拠点あります。
近くの就労移行支援を探してみる
就労移行支援の事業所は全国各地にあります。
一度自分の近くのエリアの就労移行支援を検索してみて、何か学べそうなサービスがあったら利用してみるのも手ですね。
お近くの就労移行支援を探したい方は、リタリコ仕事ナビがおすすめ。全国の就労移行支援を検索できます。
⇒【利用体験済】リタリコ仕事ナビ(LITALICO仕事ナビ)の評判・口コミを徹底解説!料金はかかる?
就労移行支援についての詳細記事はこちら
⇒就労移行支援事業所について徹底解説!おすすめの探し方は?
まとめ
障害者枠で転職する上で、資格取得は必ずしも必要ではありません。
特に今すぐ転職したいという方には、資格取得に時間を使うよりも実際に転職活動をスタートさせた方が効率的です。
急いで転職をする必要がなく、腰を据えて勉強が出来る場合は、
- 業務に必要なスキル
- 企業へのアピールポイント
をゲットできるので、本記事を参考にして資格取得を目指すのもありですね。
それでは最後まで読んでくださりありがとうございました。